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韓医院と鍼と韓方と

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韓国旅行の際、韓医院に行ってみました。

今回お願いしたのは、京東市場にある慶熙韓医院というところ。慶熙韓医院という名前は他にもあってややこしく、本当にここだったかな?という感じなのですが、日本人スタッフの方がいて、旅行前のメールでの予約もホテルまでの送迎の手配も、安心、スムーズでした。
希望により臨機応変に少し観光案内もしてくれたりします。助かりました。


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高そうな高麗人参茶をいただきながら、もろもろ記入し、診察。脈診して、体の不調は圧倒的な体力不足が原因と言われる…。そっかー、そうだよなー。デスクワークだから、運動しないしね。電磁波とかもあって体が冷えるし、悪循環だったりするよなー。

韓国の独自な漢方医学を韓方(ハンバン)と呼び、中国の漢方(中医学)と同じように韓医院(ハニウォン)で問診してから韓方を処方してもらいます。シンガポールでは粉や丸薬(1ヶ月12,000円くらい)だったのですが、こっちでは生薬自動抽出機でエキスにしたものを、パウチ(1回分)にするのが一般的なよう。



ここの韓方は1ヶ月400,000Wで、2ヶ月は続けてねということで800,000W。EMS代が80,000W。(1円=0.1Wくらい)シンガポールのローカル中医院に比べて結構高め。でも効きそう。効果の程は?

韓国の韓医院に、ダイエットや美容目的で来る日本人観光客も多いみたいです。
ダイエットは成功率が高いらしい。


提携してる鍼もあるよーとのことで、近所の治療院に連れてってもらう事にしました。こちらは30,000W。
安い気がする…。韓国の人達は、保険が効くのでさらに安いそうです。
行ったのは、ここかな?「황산한의원」

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まず、問診室で腰と肩が不調と伝え、着替えて温熱シートが敷かれたベッドに仰向けに寝みたら、ポコポコと下から叩かれます。まさかこんなフラットなベッドにマッサージ機能が付いているとは思ってないから、一瞬、何事?と戸惑います。

そして、うつぶせになり、肩と腰に鍼を20本くらいプスプス刺され、放置されます。やはり腰はズシンと痛みが来て、まな板の上の鯉状態。我慢。

何分か放置の後、鍼を抜き、丸い吸盤みたいなものをパコンパコンとセットし電気を流します。筋肉がジリジリ、びよーんと伸び縮みする感じでしょうか。うつぶせになってるので、何をやってるのか全く見えてません。次は何だろう…。

やっと鍼を抜いてもらえた!と思ってたのもつかの間、また鍼を刺し、吸引カップをカポッとつけたっぽい。肩と腰。後でみたら、吸引カップの後が2カ所残ってました。

で、はい、これで終わりでーす…みたいな事を言われます。スタッフが話す言葉はハングルだけなので憶測で行動。

問診や支払いの時には慶熙韓医院の日本人スタッフの方がお手伝いしてくれます。ホント助かる。

鍼だけだと思ってたので、カッピングは何だったんだろう?と思って後で調べたら、瀉血だったみたい。
韓国はこのやり方が一般的なようです。カッピング瀉血はやりすぎると貧血になるそうですが、適度になら良さそう。

下の記事はタイトルが強烈ですが、カッピング瀉血がアトピーに効果がありすぎて逆に生活が自堕落になり、しかもやり過ぎで貧血になったという話。何事も程々に。

※後日、腰に違和感があり、二子玉のキネシオロジーを使った鍼灸院に行ったところ、韓国のは施術が強過ぎて体がついていけてなかったみたい、と言われました…。ココの鍼灸院は紹介制ですが、足が痛くて、飛び込みで電話をかけて治療してもらいました。運命か!それ以来、歩き過ぎても足が痛くなりません。キネシオロジーの確実・的確さが不思議…。



京東市場はソウル薬令市場があったり、最近出来たというソウル薬令市韓医薬博物館もあって楽しそうだったのですが、またの機会にして、参鶏湯の土俗村まで、観光案内をしてもらいながら、送ってもらうことにしました。


日本には、明々後日届くよーとのこと。
で、届いたのが缶箱に入ったこのパウチ、120袋。朝晩1回、2ヶ月分。

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処方はこちら
白朮、人参、陳皮、半夏、厚朴、白茯苓、藿香、草果、山査、木果、防風、荊芥、乾薑、羌活、獨活、砂仁、檳榔、甘草、鹿茸、生薑、大棗

ちなみに、シンガポールでの処方はこちら
人参、当帰、熟地黄、白芍、黄苠、防風、炒白朮、桑叶、菊花、茯苓、炙甘草、淮山、五味子、麦冬
香砂养胃丸(香砂養胃丸):白朮(ビャクジュツ)、人参(ニンジン)、茯苓(ブクリョウ)、木香(モッコウ)、蒼朮(ソウジュツ)、縮砂(シュクシャ)、厚朴(コウボク)、甘草(カンゾウ)、陳皮(チンピ)、大棗(タイソウ)、香附子(コウブシ)、乾生姜(ショウキョウ)、白豆蒄(ビャクズク)




何個かかぶってます。当たり前か。今回は何と言っても鹿の角(鹿茸)が入ってるのですよ〜。やはり鹿茸は必要だったか!
かぶってない生薬について調べてみました。



半夏(ハンゲ):サトイモ科カラスビシャクの塊茎。去痰(きょたん)、鎮吐(ちんと)、鎮静などに効果があり、痰咳を伴う鼻炎、気管支炎、つわり、消化不良、急・慢性胃腸炎、神経性胃炎、嘔吐感、食欲不振、咽喉部に異物感があり尿量多く排尿回数が多い、腹が鳴って柔便や下痢の傾向がある、婦人ヒステリー症の不眠の症状に。

厚朴(コウボク):モクレン科のホオノキなどの樹皮。健胃、鎮痛、鎮痙(ちんけい)、沈静、筋弛緩、中枢抑制、胃運動促進、腸管運動抑制、抗菌、抗潰瘍などに効果があり、腹痛があり咳を伴う、胃もたれ傾向の食欲不振、お腹の張り(腹部膨満感)、胃下垂、便秘、高血圧症、急性の熱病の症状に。

白茯苓(シロブクリョウ):松の根に寄生するサルノコシカケ科のマツホドの菌核。菌核内部の白い部分は白茯苓、周辺近くの赤い部分は赤茯苓、松の根を囲んでいる白い部分は茯神、表皮は茯苓皮と呼ばれて、共通して、利水や健脾、安神作用があり、白茯苓は健脾作用、赤茯苓は利湿作用、茯神は安神作用に優れている。

藿香(カッコウ):シソ科のパチョリの地上部。解暑、健胃、止瀉の効能があり、特に夏の感冒(かぜ)、頭痛、嘔吐、下痢などに用いられる。

草果(ソウカ):ショウガ科。薬効、薬理として健胃、抗瘧、消食、芳香化湿。消化不良、腹部膨満感、悪心、嘔吐、胸のつかえ、下痢、マラリアなどに用いる。

山査/山査子(サンザシ):消導薬として主に消化不良や下痢に効果があり、脾を助け、胃を健やかにし、消化を促進する。特に油っこい食べ物や肉類等の消化不良に適している。産後の腹痛等瘀血による疼痛や血便などにも使用。瘀血には生山査、止血や下痢には山査炭(山査子を黒く炭にしたもの)がよく使用される。

木果/木瓜(モッカ):バラ科のカリンの偽果。去痰の効能があり、呼吸器疾患や去筋肉の痙攣や暑気あたりの悪心、嘔吐、下痢などに使用される他、食欲不振や口の渇きなどにも効果がある。咳止め、利尿作用、鎮痛作用がある。

荊芥(ケイガイ):シソ科のケイガイの花穂。皮膚疾患を主訴とし、解熱、消炎、鎮痛作用がある。解表、利咽、消腫、止血の効能があり、かぜや発熱、咽頭痛、腫れ物などに用いられる。

乾薑/干姜(カンキョウ)は前回の乾生姜(ショウキョウ)と同じじゃないかと。

羌活(キョウカツ):セリ科のキョウカツなどの根や根茎。解表、祛風湿、止痛の効能があり、かぜや頭痛、筋肉痛などに用いられる。風、寒、湿による疼痛、知覚麻痺、冷えなどの痺症を治す。

獨活/独活(ドクカツ):ウコギ科のウドの根茎。通経絡、去風湿、止痛などの効能があり、半身不随、頭痛、めまい、神経痛、リウマチなどに用いられる。風、寒、湿による疼痛、知覚麻痺、冷えなどの痺症を治す。

砂仁(シャジン)/縮砂:ショウガ科シュクシャの種子。芳香性健胃薬などに効果があり、お腹の張り(腹部膨満感)による腹痛、消化不良、神経性下痢、悪心、嘔吐、慢性下痢 などの症状に。

檳榔(ビロウ):ヤシ科のビンロウの種子。食物を消化し、食滞を破る。収斂、健胃、理気、駆虫などの効能があり、吐き気、嘔吐、便秘、寄生虫の駆除などに用いられる。

鹿茸(ロクジョウ):シカ科の満州アカジカまたは満州ジカの雄の幼角。強壮、強精、鎮痛などに効果があり、頭暈(目のかすみやふらつき、めまい)、耳鳴り、腰膝の脆弱、インポテンツ、四肢のしびれ感、不眠、低血圧症、慢性的な虚損、自律神経失調症、更年期障害 などに用いられる。

生薑/生姜(ショウキョウ/ショウガ):芳香辛味性健胃、食欲増進、発汗などに効果があり、胃内停水(胃の中がチャボチャボする)、座骨神経痛、夜尿症、胃腸虚弱で神経質な人の風邪、妊娠中のむくみの症状に。



鹿の角は日本に持ってっても大丈夫ですか?と聞いたら、大丈夫とのこと。

現在、朝夕の食後にせっせと人肌に温めて飲んでます。
たまに温め過ぎたりするけど、温め過ぎは生薬の効能が失われて良くないらしいので、気をつけねば。

ではでは、2ヶ月後、どうなってるでしょう?楽しみです。

by cookiecount | 2018-03-11 10:00 | 健康のこと

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